コロナ相場は三角持ち合い相場。負けない株式投資のための大局観。
著者 charttrader編集部 |
コロナ相場は、大きな三角持ち合い相場。
今の日経平均は大きな「三角持ち合い」を描いており、今後、上か下に放たれる気運が高まっています。
テクニカル分析やチャート分析をする人であれば、最近の値動き停滞は、これから起こるトレンドの前兆であると感じているでしょう。
テクニカル分析もチャート分析も、数字による分析であり、統計的視点に立った考え方ですが、 もう一つ重要な、需給的視点からの分析も欠かすことはできません。
2月に約24,000円だった日経平均は、コロナ相場では
- まず、海外勢による日本売りによって大暴落し、大底の16,000円台に(3/19頃)。
- その後、日銀、年金基金による買いで反転上昇、20,000円前後を回復(5月上旬頃まで)
- 海外勢の買い転換と、過去最高まで積み上がった裁定売り残の解消で6/12のSQ日に向けて上昇。23,000円を回復(6/8頃)。
- 過熱感から下落した後、買い方・売り方が拮抗し、今の22,500円(6/26頃)。
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三角持合い相場も、 相場参加者が入れ替わることで形成されている
6月第3週を見てみると最新の需給状況が分かります。
この週、日経平均は170円の上昇しましたが、 海外投資家は売り越し継続で、日銀は1日のみETF買い入れを行いました。
上昇相場を作ったのは法人部門(特に、投資信託、金融機関)でした。
個人も売り買いはっきりしない中、 海外勢の売りをも吸収し上昇させたのは法人部門の買いが大きかったと言えます。
この先の需給変動としては 、
過剰流動性による資本移動で日本株への回帰が 海外勢によってもたらされるといったことがありえるでしょう。 実体経済と乖離した株高と言われていますが、 コロナ相場で売り越し額の4分の1も買い戻していません。
海外投資家は、まだ4分の3の買い戻し余地がある
また、今回買いに回った法人部門ですが、
20,000円を切っている状況では積極的に買っていましたが 23,000円付近では売りに回っていることから、 今後継続した買い上乗せとなるかは疑問が残りそうです。
資金量から言えばやはり海外勢の動きには目を離せないでしょう。
※各部門の買い越し/売り越し金額は、東証一部株式と先物(日経先物、TOPIX先物、JPX先物)の合算
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