日銀ETF買い入れ4/22~約2ヶ月間なし!株価への影響をチャートで見る!
著者 charttrader編集部 |
日銀ETF買い入れで、市場に与えた影響をチャートで見る
日銀によるETF買い入れが2021年4月21日から見送り、5月は月間として一度も買い入れが行われなかった。
記事執筆の6月20日時点でもまだ6月も買い入れが一度も実施されていない。
2021/6/23追記)記事を書いてすぐの6/21に日経が急落し、日銀のETF買い入れが700億円実行されました。5月に見送った時の急落との違いがあるようには思えず、日銀として5月は買いを手控えたようにも見えます。このようなことからも政府日銀と言われてしまいますね。
黒田日銀総裁が2013年に開始した量的・質的金融緩和導入してからの初めての事態であり、日本株式の大株主とも言われている日銀の買い入れ沈黙にはさすがに株価への影響があるだろう。
そこで今回は、日経平均株価のチャートと日銀のETF買い入れボリューム・累積額を一目で比較しながら見ることができるチャートトレーダーを使って確認してみたい。
>>記事:チャートトレーダー「日銀ETF買い入れチャートの使い方」
※こちらのリアルタイムチャートは現在、未公開の為、ログインしてもご利用できません。
2021年2月3月の高値圏の時点でも日銀はETF買い入れを3200億程度実施しており、下落時の大きな支えとなっている。
その後、4月21日の下落で、700億の買い入れを行ったが、次の大きな下落5月11日には買い入れ実施をしていない。
この時点で日銀がETF買い入れを渋り始めたことが明確化している。
その情報の流れからも5月13日まで今までになく大きな下落となる。
市場としては、日銀のETF買い支えが無くなったため、相場が悪化するとみたようだ。
しかし、予想に反してその後じわじわと上昇し6月18日時点では暴落前程度まで戻してきている。
株価チャートはニュースより投資情報を早く知ることができる
このような経過をたどり、6月8日などにBloombergでも「日銀ETF購入ゼロ-日本株に朗報と一部投資家歓迎」というニュースがでていた。
このことからもニュースで情報を知ることができるのは、やはり投資情報としては遅いと言えるでしょう。
今回の投資家が「日銀ETF買い入れゼロ→つなり、市場にプラス要因」と判断した理由として、日銀のETF買い入れが株価介入となり市場をゆがめコーポレートガバナンスの悪化につながるというメインメッセージがあります。
そのメインメッセージは、5月13日の大底からの反転、乱高下のあと5月24日頃にはチャートで見ても一目瞭然でしょう。
これがチャートによる数字をリアルタイムに知ることがニュースよりも速報性があることを物語っていると思います。
>>記事:チャートトレーダー「日銀ETF買い入れチャートの使い方」
>>チャートトレーダーが無料で使える株価予想、売買シグナル配信サービス「ロボトレーダー」
この記事の著者
charttrader編集部 |
読み解くことが難しいと捉えられがちな投資情報を、チャートという視覚情報(ビジュアル)に変換することで、より直感的に、より分かりやすく、伝えることをChartTrader(チャートトレーダー)は目指しています。 個人投資家にとって必要不可欠な投資リテラシー「重要な情報への嗅覚」を磨くための肥やしとなる情報を発信していきます。 ChartTraderの提供会社テラスは、国内最大のトレードシステム販売サイトの運営やストラテジークリエーター、自動売買システム開発者、テクニカルアナリストなどを多数抱えたシステムトレード専門企業です。