嵐の前の静けさ。持ち合い相場が続く中、個人投資家部門が相場を支える。2020年6月第4週
著者 charttrader編集部 |
嵐の前の静けさ。相場は拮抗し大きなトレンドの発生前夜。
日経平均は上下動を繰り返しながらも、方向感は見えず上昇か下落かを見極めているところと言える。
海外勢が売る中、部門の中では最も買い越ししているが、それでも海外勢の腰の入った買いが入れば今までの相場一気に様相を変え、大きな上昇となりそうである。
下落の方向を考えてみると、既に大きな売り手である海外勢がこのところ3週連続で売ってきているにもかかわらず日銀ETFの買いが抑え込んでいるので、大暴落ということは需給の面からは考えにくいかもしれない。
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2020年6月22日~6月26日(6月第4週)、日経平均30円上昇。買い越しは個人投資家。
6月第4週となる2020年6月22日~6月26日の週は、前週に比べ、日経平均は30円の上昇。その上昇相場を作り出したのは、現物先物合計で1,247億円の買い越しをした個人投資家部門。
個人投資家部門は、株式投資家は買い越し、先物投資家は売り越し。先物取引メインの個人投資家は下落を予想か。上昇圧力は小。現物:1,406億円の買い越し、先物:158億円の売り越し
<上昇を後押した部門>
- 1.個人投資家部門 1,247億円買い越し (株式1,406億、先物-159億)
- 2.日銀ETF買い入れを表すと言われている自己計部門 1,105億円買い越し (株式797億、先物308億)
- 3.投資信託部門 528億円買い越し (株式496億、先物32億)
<上昇相場で、売りに回った部門>
- 1.海外投資家部門 2,723億円売り越し (株式-4,757億、先物2,032億)
- 2.金融機関部門 559億円売り越し (株式1,612億、先物-2,173億)
※各部門の買い越し/売り越し金額は、東証一部株式と先物(日経先物、TOPIX先物、JPX先物)の合算
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