公開 2020/06/24 / 最終更新 2020/06/24

裁定買い残が一転増加し、裁定解消ひと段落。過去最高の裁定売り残の解消も落ち着く。[2020年6月15日~6月19日]

裁定取引(アービトラージ)の買い残が増加に転じる。787億円の増加
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charttrader編集部

チャートトレーダー(ChartTrader):プログラム売買の裁定買い残チャート/NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)
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過去3ヶ月間における最低水準まで減少していた裁定買い残が一転、増加へ。裁定解消ひと段落か。

2020年6月12日時点では、過去3ヶ月間で最低水準となる2,854億円の買い残があったが、2020年6月15日~6月19日は前週よりも787億円増加し、裁定買いの解消は減っている。

「先物売り・現物買い」の裁定買いポジションが解消する傾向だったが、今回、裁定取引の流れは変わり、相場反転の可能性が考えられる。

2020年の3月20日からの週は、コロナ相場も大底となった週の翌週だが、このタイミングで「先物売り・現物買い」の裁定ポジションが4,588億円と一気に増加した。しかし、その後、先物買い&現物売りの裁定解消が継続して行われた。

この裁定解消の流れが変わったと言えるかであるが、逆の仕掛けである裁定売り残は4週連続で解消が進んでおり、先物売り&現物買いのポジションクローズドが行われている。ちなみに6月第3週の裁定売り残は-480億円で、解消が進んではいるが、勢いは弱まっている。

過去最高ともいえる裁定売り残を、さすがに我慢しきれず日経平均が高値ながら解消せざるを得なかったわけだが、それも一段落してきたと言える。SQ日を前後して「コロナ相場×裁定売り残」というキーワードが注目を集めたがそろそろ次の材料に相場は目を向け始めているだろう。

 


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