公開 2024/02/22 / 最終更新 2024/02/22

2024年株高を後押しする「自己計」とは、証券会社だが、なぜ買うのか??

証券会社のプロプライエタリ取引ってなんだ??
著者
charttrader編集部

2024年株高を後押しする「自己計」とは、証券会社だが、なぜ買うのか??

表示しているチャートは、チャートトレーダーで見ることができる、2024年の年初から誰が日本株を買っていて、誰が売っているのかを示すグラフです。

ニュースなどでも騒がれていますが、もちろんこの急騰相場は、海外投資家の力が大きく、負けているのは残念ですが、個人投資家です。

そして気になるのは「自己計」という人たちも、実は大きく年初から買っていて、大きな利益を上げています。

「自己計」とは、「証券会社」が自己の利益のために取引をするということですが、素直に、証券会社が買って儲かっている!と言えるのでしょうか。

証券会社は、顧客である個人投資家の売買も扱っていますが、この「自己計」の数字には入ってきません。

難しい言葉でプロプライエタリ取引と言いますが、大きな目的の一つは、個人投資家がスムーズに売買できるようにするための流動性提供です。買いたいと思っても売りに出ている株がなければ、買えないですから、買える株を用意する必要があります。今回はその逆に、個人が売りたいと思っても売れる株がないといけないので、株を買ってくるという流れです。

もう一つは、リスクヘッジです。個人投資家の為だけではありませんが、信用売買などで膨らんだポジションを見据えてヘッジと取るために、今回は買っていると言えます。

どちらにしてもやはり個人は売りに突き進んでいるということですね。

チャートトレーダー(ChartTrader):投資部門別・期間集計棒グラフチャート/NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)
※最新のリアルタイムチャートはこちら(ログインが必要です)

 

投資部門別・期間集計棒グラフチャートとは?

投資部門別売買状況である買い越し金額・売り越し金額を部門別(海外投資家、個人投資家など)に期間集計し、具体的にどの部門が買い増し、どの部門が売りを強めているかを示した棒グラフチャート。

株式市場の取引の半分以上を占めると言われている「海外投資家部門」や「個人投資家部門」、日銀ETF買いを示すと言われている「自己計部門」、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など年金基金の売買動向を映すと言われている「信託銀行部門」などの投資部門別の買い越し金額/売り越し金額を、集計している。


集計期間は、週単位で1週間~選択可能。

集計対象は、3つから選択可能。「株式のみ」「先物のみ」「株式先物合算」。

※株式は、東証PRMを集計。
※先物は、日経平均先物、トピックス先物、JPX先物(ミニ含む)を集計。

基本的に、見ておきたい指標としては「株式先物合算」である。

よくある状況として、急落相場において、海外投資家が現物である株式を売るよりも、多くの先物を売ることがある。大量の株式を一度に決済できない場合や夜間のNY相場の急落に対応する(時間的制限によって決済ができない)場合など、日経やTOPIXに連動する先物を取引することがある。

このような観点から、相場の全体感を見る場合は、株式のみや先物のみの売買状況ではなく、「株式先物合算」で見るとよいだろう。


全体感を掴んだ後に、「株式のみ」「先物のみ」の集計を見ることで、現物買いより先物を先行して買っていれば、先の上昇を見込んで仕込んでいる可能性を知ることができる。

また逆に、現物の売りよりも先物を先行して売っている場合は、今後現物の売りが大量に行われる可能性を知ることができる。

さらには、現物売りにもかかわらず、先物の買い転換などでは、相場の反転タイミングを計ることもできるかもしれない。


集計する部門は3タイプから選ぶことができる。

「5部門」
・・・メインである「自己計」「個人投資家」「海外投資家」「証券会社」「法人」である。
※チャート上で法人をクリックすると内訳が表示される。

「8部門」
・・・上記5部門の「法人」の代わりに、「法人」の内訳となる「投資信託」「事業法人」「その他法人等」「金融機関」を加えた8部門。
※チャート上で金融機関をクリックすると内訳が表示される。

「全部門」
・・・上記8部門の「金融機関」の代わりに、「金融機関」の内訳となる「生保・損保」「都銀・地銀等」「信託銀行」「その他金融機関」を加えた11部門。

また、棒グラフの背面には、指定した銘柄の集計期間における株価(終値)チャートを表示できる。
例えば、1321:日経225連動型上場投資信託を設定すれば、日経の値動きと買い越し部門、売り越し部門を同時に把握することができる。

※基本的に前週の集計値が木曜日夕方に更新される。
※単位は株数ではなく、売買代金(単位は億円)。

 

・集計タイプ : 選択(年初からの集計,指定週間の集計(※下記指定))
・※集計期間(週)[1~100] : 数字入力
・集計対象 : 選択(株式のみ,先物のみ,株式先物合算)
・表示対象 : 選択(5部門表示,8部門表示,全部門表示)
・銘柄の価格線グラフ色 : 色指定可(#ffffff)
・銘柄コード[4桁] : 数字入力
・表示最新日 : 日付指定(年月日)

表示や集計などの期間、比較したい銘柄コードといった各種設定を変更することで、独自の分析チャートを表示することができます。グラフの色を自由に変更することで、視覚的なグラフチャートにすることもできます。

 

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この記事の著者

charttrader編集部

読み解くことが難しいと捉えられがちな投資情報を、チャートという視覚情報(ビジュアル)に変換することで、より直感的に、より分かりやすく、伝えることをChartTrader(チャートトレーダー)は目指しています。 個人投資家にとって必要不可欠な投資リテラシー「重要な情報への嗅覚」を磨くための肥やしとなる情報を発信していきます。 ChartTraderの提供会社テラスは、国内最大のトレードシステム販売サイトの運営やストラテジークリエーター、自動売買システム開発者、テクニカルアナリストなどを多数抱えたシステムトレード専門企業です。


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