ロボトレーダーの開発秘話
著者 RoboTrader編集部 |
投資にまつわる一つの論文
きっかけは、マサテューセッツ工科大学のメディアラボが出した論文でした。
その論文には、ヨーロッパを拠点とする証券会社における4700万におよぶ取引の調査がまとめられていました。
調査の結果、ほかの投資家の取引を参考にしない自分だけでの取引(シングルトレード)では損失が出ていることが分かりました。
気に入った投資家を選び、全く同じ取引を行うこと
一方、「気に入った投資家を選び、全く同じ取引を行う」ミラートレードといわれる仕組みを利用した取引は利益を出していました。
膨大な取引の調査結果が示すのは、孤独に投資をしていては勝てないということです。
視野を広く持ち、自分以外の洗練された投資を活用できれば、利益につながるのです。
10年以上の経験から分かったこと
サービス提供元である私たち、株式会社テラスは、2008年創業のシステムトレードに特化した投資助言代理業(投資顧問業)です。
日本中の投資家や投資法考案者などの開発した投資プログラムが販売できるマーケットプレイス(楽天やamazonのような多くの出品者が販売することができるポータルサイトのことで、投資プログラムだけを販売することが可能)を10年以上運営してきています。
その経験から感じていることは、投資・トレードにおいては自分自身より他のより利益をあげている人のまねをすることが成績向上への最も簡単な道筋だと言うことです。
勝ち馬に乗るという格言がありますがまさにその通りであり、実際に利益を上げている人のまねをすれば、ほぼ同じような利益を上げられます。
もちろん、同じトレードをするとしてもタイムラグがあり、資金量も違うことで利益額は異なってきますが、勝ち人につけば勝つことができるでしょう。
重要なのは「実際に利益を上げている人」
そこで、問題となるのが、「実際に利益を上げている人」を知ることができないと言う点です。
インターネットやSNSの発展で、WEB上では、「儲かった」「連勝している」といったワードが飛び交っています。ブログであったり、怪しいサービスの広告であったり。 画像が簡単に加工できる今では、1万円の利益を1000万に修正した証券口座の証拠写真を作り出すことだって簡単です。
そのような状況の中だからこそ、私たちは、「実際に利益を上げている人」を知ることができ、そしてその人のトレードを簡単にマネすることができるサービスを作りたかったのです。
ロボトレーダーは私たちの長年の思いを、テクノロジーと融合させることで生まれたサービスです。
ロボトレーダーで利用できる株価予想のロボ(ストラテジー)は、様々な専門家によって開発されています。
実際のトレーダーはもちろんのこと、テクニカルアナリストや分析のプロフェッショナル、金融システム開発者、シストレコンテストでの優勝者などです。
そもそも優秀なテストをクリアしたストラテジーしか掲載をしないのですが、それでも未来の投資結果については分かりません。
ですが、実際に利用するユーザーが本気の目利きをしてストラテジーを選んで運用します。 そのため、今運用すべきストラテジーというものは必然的に集中し、人気が高まってくるでしょう。 人気があればより多くのユーザーが利用し、負けが続けばユーザーは離れていきます。
例えば、株価予想のランキングページでだれでも知ることができます。
つまり、個人での分析や判断では到底なしえない投資判断を、集合知によって実現することができます。
日本株でこの仕組みを実現するため、2015年から2年間のサービス開発に心血を注ぎました。そして、やっとロボトレーダーを完成させることができました。
その後も、さらにサービスを向上させるために、ストラテジーが分析する投資対象の拡充や、分析に欠かせない秘匿性の高い情報の収集とその活用も実現してきています。
ロボトレーダーは休むことなく、新たな領域へのチャレンジを今後も進めていきます。
この記事の著者
RoboTrader編集部 |
ロボトレーダーで利用できる100体以上の株価予想ロボは、様々な分野のプロの知見から生まれています。トレーダー・投資家だけでなく、金融システム開発者、テクニカルアナリスト、 シストレコンテスト優勝者などによりロボは設計されています。それぞれのロボが特有のエッジを持ち、得意な相場やトレードのクセがあるものです。これら成績だけでは見えてこないロボの特色などもお伝えしていきます。RoboTraderを運営している株式会社テラスは、国内最大のトレードシステム販売サイトの運営やストラテジークリエーター、自動売買システム開発者、テクニカルアナリストなどを多数抱えたシステムトレード専門企業です。