6月8日、上昇規模大はSI企業のCAICAと東大医科研ベンチャーのテラ [2020年6月6日]
著者 charttrader編集部 |
アメリカの雇用統計発表で予想外の非農業雇用者数の増加と失業率の低下は市場のサプライズとなり、NYダウはもちろん日経平均も大きく上昇となり6月8日は始まった。そのような世界的な上昇トレンドにおいて、特に大きな出来高を伴って上昇した銘柄にSI企業の2315:CAICAと、東大医科研発ベンチャー企業のテラでした。
出来高を伴った上昇は、CAICA(カイカ)とテラ
23,000円台を回復して始まった6月8日の日経平均の終値は前営業日比で+300円高でした。
この大きな上昇相場は、前述のとおりアメリカの雇用統計が予想を反して、増加したことから新型コロナ感染拡大によるアメリカ経済へのダメージが早期に回復に向かうとの見方から上げていると言えます。
もちろん、単一指標だけで23000円台を回復するとは考えられず、その背景には、2週連続での海外投資家の日経現物および先物の買い越し、また海外市場における日経先物の投機筋の買いポジション増などの影響している考えられます。
また先週発表された5月4週の裁定取引の売り残の減少も大きな転換と言えます。裁定売り残が2.6兆円ほど積み上がってきていましたが、ここに来て裁定解消で買い戻しに傾いています。これも近い将来に向けての上昇圧力と言ってもよいでしょう。
このような市場環境において、6月8日は以下の2銘柄突出して大きな上昇規模となりました。
- 2315:CAICA(カイカ) 上昇率37.14% 上昇規模(上昇率×売買代金)40.04億円
- 2191:テラ 上昇率19.48% 上昇規模(上昇率×売買代金)57.36億円
CAICAは37%上昇と群を抜いた上げを見せていますが、売買代金も100億を超える大商いとなっています。
このような銘柄は、上昇の理由となる材料が適切に判断されているかがポイントとなり、行き過ぎとなることも十分にありえるでしょう。
※上チャートでは、縦軸に「上昇率/下落率」、横軸に「業種」。そして各銘柄の上昇規模(上昇率×売買代金)/下落規模(下落率×売買代金)を円の大きさで示しています。ひとめ見るだけで上昇/下落した業種や大商いとなった上昇銘柄を見つけることができます。
この記事の著者
charttrader編集部 |
読み解くことが難しいと捉えられがちな投資情報を、チャートという視覚情報(ビジュアル)に変換することで、より直感的に、より分かりやすく、伝えることをChartTrader(チャートトレーダー)は目指しています。 個人投資家にとって必要不可欠な投資リテラシー「重要な情報への嗅覚」を磨くための肥やしとなる情報を発信していきます。 ChartTraderの提供会社テラスは、国内最大のトレードシステム販売サイトの運営やストラテジークリエーター、自動売買システム開発者、テクニカルアナリストなどを多数抱えたシステムトレード専門企業です。